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事務局長のひとこと

人災か天災か

 平成30年7月6日から8日にかけて西日本各地での豪い雨により多くの方の命が奪われました。ご冥福をお祈り申し上げます。
 日本列島は四方を海に囲まれ、陸地は平野が少なく3000m級の山岳地を有しその自然は四季折々の姿をみせ私達を楽しませてくれます。
 自然はこのような優しさだけでなく厳しくもあり時折牙をむき出し豪い地震、台風、大雪、大雨などが人におよび被害が発生し災害となります。
 近ごろ災害が発生したときによく耳にするのが、「想定を超えた・・」云々という言葉です。この想定は人間が決めたもので決して自然が決めたものではありません。そして災害はすべてこの「想定外」の出来事を発生させた自然の責任にされています。
 日本人は自然を畏れると同時に敬う民族です。それが昨今の自然と離れた生活を行うことにより自然を感じる感覚が薄れつつあり、日本人が本来持っている自然への感性が薄れて来ているのではないでしょうか。
 先日の西日本豪雨の前や、今回の台風12号の迷走に対し、日本気象協会はいち早く情報を流していたがそれを報じたメディアは「命を守る行動をとってください」と連呼するのみであり、報道する側が何を伝え、それを受取る側も何を受取らねばならないのか。情報や回りの状況から身の危険を感じ取る感覚や行動をする判断が鈍っている。
 また、大衆は余りにも他人任せになり「公共」が行ってくれるとの思いが強く、その「公共」は余りにも危機意識が低い。大衆はこれすら分からずに「公共」に頼り「命を預けて」いる。
 この状況に気付かない限り、突然訪れる豪い自然現象は「天災」という名の「人災」となり尊い命を失くすことになるでしょう。
 去稚敬天塾は、古人の書籍と接し、自然と接し感性を充実させる学び舎です。今回始めて自然と接し学ぶ取組みとして、8月は大峰、9月は南アルプスを歩き、体で感性を鍛える試みをします。

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