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事務局長のひとこと

令和2年山坂達者夏季講座―沢歩き講座を体験して。

 猛暑が続く8月15日に比良の白滝谷で沢歩き体験を行った。
 少年時代は紀ノ川流域で過ごし、春夏秋冬川遊びをしていたので水に接する楽しさと怖さは体験していたが、沢へは近寄らなかった。沢は危険と言い聞かされていたことがあったからであろう。それがこの年齢になってその「禁」を解くことになった。山坂達者講座が無ければこの様な機会もなく、解くことが出来なかったであろう。
 最寄りのバス停である坊村から約1時間歩きそこから沢歩きとなった。雨が降らない日が続いていたにも関わらず水量は十分であった。沢登りは膝から腿が浸かるほどの深さから始まり、進むに従い低い滝を登り、頭から水を浴び、小さな滝つぼで泳ぐなど色々な体験を行った。全身に沢の水の圧力を感じながら登るのは緊張と楽しさが入交じり、沢歩きの醍醐味に触れることが出来た。
 沢歩きを行って気付いたことがある。以前行ったことのあるボルダリングや挑戦しようとしていたクライミングとの違いである。クライミングは「岩を攻める」という意識が強い。それに反して沢登りは「岩に身を委ねる」。即ち自然に身を委ねて登ると感じた。
 沢登りは日本でのみ行われている。日本の自然で暮らす中から生まれたものであるからスポーツとしての登り方ではない。それを体で感じることが出来た。さらに日本人の山への畏怖と尊崇の心を知る1日であった。
去稚敬天塾 事務局長
吉川貴志

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