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塾長のひとこと

「何故?」は、正に「学問」の本体

 7月講座は、大変難解な崎門学派の創始者山崎闇斎に学び、崎門学が明治維新の原動力になった要因を識ることができました。とりわけ「君臣の義」の本質に迫ることができ、学問の奥深さを痛感しました。また、神道については、今年1月勉強会にて、吉川事務局長の研究報告に学びましたが、改めて記紀二典を始めとする神代を学ぶ重要性に気付かされました。現代の日本人たるわれわれ自身を理解するには、近代日本を形成した明治を識る必要があり、さらに明治維新を実行せしめた近世(江戸時代)の思想、その中心とも言える「崎門学」及び「水戸学」を避けて通ることはできません。この二つの学派を理解して初めて、明治維新の本質が見えて来ます。その延長線上に「維新三傑」等歴史上の人物が存在し得るのです。幕末の志士の山県大弐、梅田雲浜、蒲生君平の生き様も興味深いものがあり、機会があれば、当塾の講座で採り上げたいと思います。午前の部で、樋浦塾生が「靖献遺言」の講義を行い、「陶淵明」を選択したこと、何故、浅見絅斎がこの人物を「靖献遺言」に含めたのか、という意義ある問題を提起しました。午後の講義に繋がる貴重な疑問です。「何故?」は、正に「学問」の本体です。だからこそ、当塾は、講義中でも、聞く者も自由に質問し、聞きたいときに聞く。「問う」ことを大切にしているのです。8月講座は、大峰一泊二日・テント泊で、大峰山ゆかりの「役行者・役小角」をテーマに講義します。

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