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塾長のひとこと

塾長の雪中講座(2)

 昨日、今年4度目の比良雪山登山を愉しみました。積雪は深く、雪解け水が
沢を豪快に下っています。buna1月の雪中講座と同じコース、北小松から釈迦岳へ登るルートは、登山者が少なく、真っ白な雪山の中で静寂を愉しむことができます。他の2回はJR比良駅と武奈ヶ岳の往復コースで、八雲ヶ原からスキー場跡の直登という愉しみがあります。
 さて、昨日、長野県の消防防災ヘリコプター墜落事故という実に衝撃的な知らせがありました。パイロットは、主に山岳救助を担当していたベテランと報じられています。
 岐阜県や長野県は、山での遭難が多く、県警航空隊や消防防災ヘリコプターの山岳救助活動は、登山者の生命に係わる重大な任務です。現に、私も9年ほど前に岐阜県警航空隊に救助された経験があります(この時は登山ではなく、輝山(てらしやま)GPS測量)。
 ヘリコプターによる山岳救助活動においては、隊員自身生命の危険と隣り合わせで、豊富な経験を積んでいたとしても、人間の力では到底及ばない自然と向き合うのですから、本当に命懸けの活動です。
 お山は偉大です。常に、畏敬の念を忘れてはいけません。日本の山岳信仰が悠久の歴史を今に伝えていることは誠に意義深いことです。

 学問をする者は、只管机に向かって、書を読み沈思黙考するだけでは良くありません。視野が狭くなり、知識に埋没してしまい、感性を疎かにしてしまう惧れがあるからです。
 そのためにも、雄大かつ尊崇なる山岳に、心身ともに触れることによって、その弊害を防ぐことができ、
当塾が大切にしている「感性」を磨くことに直結します。
 もちろん、登山に対して、自己責任、安全・注意に充分留意しなければならないことは言うまでもありません。
 雪が消える頃、若葉青いの香する山に穏やかな陽光が射し込み、小さな草花が微笑みます。
日本の四時の豊かさを憶わせてくれます。

平成29年3月6日

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