平成31年2月17日比良雪山登山
幼児虐待という痛ましい事件が後を絶たない。一親子問題では済まされない。社会問題であり、国家の問題である。一体この悪質な事件のねっこは何処にあるのか?大東亜戦争の戦後それ以前の教育が悉く排斥され、米国流民主主義に洗脳された結果であろうか。それだけではないはず。無抵抗な幼児をしつけと称して、己の感情を暴力に転化し、果ては死に至らしめる。その暴悪に対して、社会は全く無力である。これが法治国家であるとすれば、法とは何かを問い直す必要がある。封建的なることに対して、否定的な風潮が蔓延して久しい。江戸時代には、武士の社会において、文武両道なる教育があった。近江の聖人中江藤樹は、文武一徳と言った。現在の日本人が置き去りにした大切なものがある。男らしく、女らしく生きること。文武両道はそれを顕現せしめた。昨年8月から始めた「山坂達者講座」は、文武両道を体得するためのものである。「山の道」を学ぶことは、武道に他ならない。敢えてハードな登山コースを登ることによって、収斂を感得する。もちろん、自然の美に触れることによって、感性を高めることも重要な学びの一つである。とりわけ今回は、樹氷の美しさが際立っていた。恐らく直近に降雪があったのだろう。大阪から僅か1時間余りで、最高の情景と出会うことが出来たことは幸運であった。いつもながらお山の偉大さに触れると、人間の愚かさを痛感する。雪の急斜面を登る際、一歩ずつ足元を踏みしめるさまは人生と同じ。登山は学びの宝庫。素直な心で向き合えば、自然がわれの感性を高めて下さる。実に有難い一日であった。
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