新型コロナウイルスに思うこと
新型コロナウイルスによる様々な現象を大東亜戦争と重ねることは相応しいことではないが、人間の心理を垣間見ると、気付くことがある。今、医療の最前線で起こっていることは、報道されている通り、生命の危機に遭遇している。その一方で、のどかな田園風景の映像が送られて来る。土曜日曜には、散歩やランニング、自転車の姿を多く目にする。スーパーマーケットでは、密集、密接の現象が生じている。不要不急の外出を避けるよう自粛を要請しても、人の流れを止めることはできないのだろう。人は、閉鎖した所から開放されている所へと動いている。人は群れる習性があると言われる。単独で行動できない人は多い。歩くのも、走るのも複数で、会話しながら動く。マスクは、己の為ならず、他人のためにする。都市と地方、地域によって、新型コロナウイルスの感染度は異なり、人の意識も異なるが、今は、一般人でさえ、インターネット等であらゆる情報を得ることができる。それにもかかわらず、国民の意識には、大きな差違がある。何故、誰もが新型コロナウイルスの感染を防ぐよう努めなければならないのか。そのためには、誰もが何をしなければならないのか。国民が一体となって、その危機意識を共有することができないのは何故か。個人主義が行き過ぎたことにもその一因があるように思われる。人権が人間から離れて、独り歩きしていることも足かせとなっている。しかし、最大の要因は、「自己の矛盾にある。」と考える。何故、大東亜戦争を止めることができなかったのか。何故、新型コロナウイルスの感染を止めることができないのか。(世界中の)国民一人一人の意識にその答えがある。 塾長 三木一之
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