(作者:三木一之)

【今もなお】平成七年七月三日作。
人は、年とともに童心から遠ざかってゆく。
でも、ふとしたとき、子どもの頃に遊んだ思い出に浸ることがある。
夏休みに、網と虫かごを持って、高い木々を仰いだあの日。
心の扉がそっと開く。そのとき、人の心の中にある純粋さが真に甦る。
【蓮華草】平成七年四月八日作。
子どもの頃に思いを馳せて。

友と夢中になって遊んだ、夕暮れ。家路へと。

自分を支えてくれる人と、人を支える自分がそこに在る。
白い雪】平成八年二月十七日作。
 年を重ねてこそ、心に寄り添うものがある。
雨も風も】平成十一年八月二十日作。
 二十年も経つと山小屋の様子は、すっかり変わっていた。
 けれども、山は、何も変わらず、あのときのまま。