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座学

第二十二回講座 「壬申の乱」―大王から天皇へ、倭国から日本へ―

大阪市立阿倍野市民学習センター あべのベルタ3階 第2会議室
2019年2月16日 10時00分~16時30分
講師:塾長 三木一之

 壬申の乱とは、天智天皇の弟・大海人皇子と天智天皇の子・大友皇子とが、天智天皇の死後、大王継承を争った古代史上最大の戦乱であり、日本書紀によってその経緯が伝えられている。両者がぶつかり合った戦場の地「不破の関」は、天下分け目の「関ケ原」に近接している。
 大友皇子は、第39代弘文天皇として、明治3年7月天皇の権威を高める施策によって、追諡(ついし)されている。これによって、「壬申の乱」の研究が始まったのであるが、大友皇子が即位したのであれば、大海人皇子は、天皇に対して挙兵した謀反人ということになる。戦勝の結果、皇位を嗣ぐ、奪取したことになる。何故、戦前、少数であった大海人軍が戦中勢力を拡大し、多数の大友近江軍(近江朝)を倒すことが出来たのか。そこには、白村江の大敗を始め、豪族による天智朝への不満が渦巻いており、如何に中央や地方の豪族を自軍に引き入れるか、戦備、食料の調達、情報戦でもあった。
「壬申の乱」は、「大化改新」とともに、日本人として識るべき古代史である。

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