第十七回 講座 明治維新の原動力「水戸学と日本精神」 ―真の学問がここに在る― 【徳川光圀と藤田幽谷】
大阪市立阿倍野市民学習センター あべのベルタ3階 第3会議室
2018年9月8日 13時30分~16時30分
講師:塾長 三木一之
水戸学は、徳川光圀の「大日本史」に始まり、藤田幽谷が学問的に再興し、藤田東湖、曾澤正志齊が継いだ。それは、日本國體を重んじ、(大義)名分、君臣の義を根本とした学問である。
【正名論】「日本は、古より君子・礼儀の邦と称す。」「名正しくて、言順ならずや、然る後に礼楽興る。礼楽興りて、然る後に天下治まる。為政者は、名分を正すことが急務である。」
【水戸学派の信条】学問とは身を以て道徳を行うためのもの。真の学問とは、先ず自分自身を修め、正しい道を踏み行うためのもの。
【徳川光圀の見識】「今日儒者なる者は、異邦を尊重し、神州を軽視、俗儒というべき、わが国は、天照大御神から生命を承継、今日に至り、皇統連綿永く絶えぬ国、力をもって国を奪う革命の国とは、同じく語ることはできず、ここにこそわが国の大綱が存する。」
【観農或問】(農本主義の経済策)
【幽谷の学問】
幽谷は、孔子を唯一無二とし、原典尊重、古意継承を旨とした。
「君臣父子の名分恩義、華夷内外の弁」を明らかにする。