第十二回 講座 哲学のみち ―「人間純粋論」から見た「善の研究」と「絶対矛盾的自己同一」(西田幾多郎)―
大阪市立総合生涯学習センター 大阪駅前第2ビル5階 第1会議室
2018年3月17日 13時30分~16時30分
講師:塾長 三木一之
いかなる行為が善であって、いかなる行為が悪であるか?倫理学的問題(我々にとって最も大切な問題)
「いかなるものが真の正義であるか?」
個人的善に最も必要なる徳は強盛なる意志、意志の薄弱と虚栄心とは最も嫌うべき悪である。
~善の事実と善の要求との衝突~
1.事実は善、動機は善でない(私利私欲)。
2.動機は善、事実上は善でない。
純粋経験というのは、主観と客観とが未だ分離していない意識の統一的状態のことを言う。
主観即客観、客観即主観、個体即普遍、普遍即個体
⇒絶対矛盾的自己同一
人間純粋論の三大矛盾論=社会の矛盾、人間の矛盾、自己の矛盾(三木)