第3回山坂達者講座 ~大峰縦走~
2018年11月23日・24日、去稚敬天塾3回目の山坂達者講座、大峰の縦走に2泊3日で行ってきました。
今回のルートは、第1回目の山坂達者講座と同じルートでした。前回のことを思い出すと不安な気持ちが半分ありましたが、どれたけ成長したのか確認するのが楽しみという気持ちも半分ありました。
今年は暖冬ということもあり、1日目は少し肌寒いくらいの気候でした。三木塾長と講座をしながら登っていると、初めての登山でバテバテになっていた道はあっという間に過ぎ去っていました。周りの景色を楽しむ体力の余裕もあり、成長を感じながらふと、同じ山でも同じ山ではなく、感じるものは全く違うと思いました。途中から標高が上がったことのよる温度低下により葉の先の水滴が凍り、白いひげのようになっていました。進むにつれて、白いひげが多くなり床に落ちて雪のように地面に積もってきました。雪山にもいつか行ってみたいと思っていましたが、滑りやすい地面、雪による歩きにくさ、寒さによる体温低下など、厳しさを実感することができました。頂上に着くと日が沈み始め、テント設営をすぐに行いましたが、あまりの寒さにより八経ヶ岳へのピストンは中止としました。
2日目は行者還岳、大普賢岳、山上ヶ岳をめぐってから下山予定となっていました。朝のテント撤収は寒さにより大幅に時間を取られ、冬のテント撤収は夏と違うことを学びました。出発直後の白い髭の間から顔を出す日の出はとても綺麗でした。頂上付近の地面は凍っていて、何度も滑って転びました。道中の道(大峰奥駈)は、1日目の道とは違いハシゴやクサリも多く、変化の激しい危険なコースになっていました。女人結界から先は少し違った神聖な雰囲気を感じました。山上ヶ岳に到着する前に日は沈みかけており、途中の宿坊で1泊することとなりました。
3日目は山上ヶ岳に登った後、下山をしました。途中にお茶屋さん(既に閉まっていました)がいくつかあり、独特の雰囲気を味わえました。下山後はそのままバスに乗り、帰宅しました。
山ではいつも沢山のことを反省して沢山のことを学びます。これからも、山のような大きな心と大きな視野で、感性を磨いて成長していきます。
塾生 樋浦優人