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活動の紹介

研修

近江八幡をめぐる 記録

去稚敬天熟は平成29年1月から塾を開講し令和元年12月の塾でまる3年となります。
それを記念して今月の塾は、近江八幡を訪問し歴史に触れることにしました。

<行程>
実施日:12月21日土曜日
①往路 
 新大阪駅 8:34分発(JR新快速)
 近江八幡 9:35分着
 近江八幡 9:44分発(近江鉄道)
 太郎坊宮前 9:55分着
②太郎坊宮逍遥 約2時間
③近江八幡市街へ移動
 太郎坊宮前 11:44分発(近江鉄道)
 近江八幡 11:59分着
④近江八幡逍遥 約3時間30分
⑤復路
 近江八幡 15:36発(JR新快速)
 新大阪:16:37着
⑥忘年会
 新大阪 18:00~20:00

数日前までは小雨の予想が出ていた天気予報も徐々に良くなり当日は傘の心配が要らない予報となり一安心。
いつもの塾とは違った雰囲気で新大阪から一路近江八幡へ。車中では、塾長と塾生がなにやら話し込んでおり少し離れたところに座った私には内容は分かりませんが普段とは違った雰囲気のなかでの会話を楽しんでいるようでした。遠方から来て頂いているこの塾生はこのような場を持つことがなかったのでよい機会を持つことが出来、それを逃さないで話をされていると眺めていました。
途中で席が空いたので参加者は集まって座ることが出来、講座での内容、時事問題など話をしている内に近江八幡に到着しました。
近江八幡から太郎坊宮へは、近江鉄道の八日市線で向かいます。
八日市線は、ワンマン電車の2両編成でのんびりとした車内の雰囲気です。
また、何十年ぶりに厚紙の切符を手にしました。
さすがに、切符切パンチでなくハンコでしたが感激です。(因みに切符の自動販売機もありますが、1台だけなので乗客が多い時は窓口での販売も行っているようです。)
車窓から田畑や、旧街道の街並みを(ほとんどその面影はありあせんが)眺めながら太郎坊宮前駅に到着です。
お宮さんのある太郎坊山(赤神山)の頂上の容姿は、今年の4月に訪れた対馬の霊山(白嶽)に似ています。

 

    太郎坊山(赤神山)

   対馬 白嶽

太郎坊宮は赤神山頂上近くに祀られており小山といいながらも急坂に造られた階段は真冬でも少し汗が出るほどの坂道でした。
この神社にお祀りする神様は、伊勢神宮の天照大神の第一皇子神(人間でいう長男)にあたり、
神様のお名前には「正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神―マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノオオカミ―(まさに勝った、私は勝った。朝日が昇るかのように、鮮やかに、速やかに勝利を得た)」という、勝利を象徴する意味が込められています。
そのお名前の通り、勝利と幸福を授ける神様として信仰されています。
去稚敬天熟がこの3年間続けてこられたことのお礼と、設立の趣旨、目的を完遂するべくお祈りさせて頂きました。

お宮さんを下山し近江鉄道で近江八幡駅に到着。肉屋さんが経営をしている食堂のこの地名産の近江牛で昼食とることにしました。
お店は、気さくな夫婦が経営しており、2代目のご主人は自身で近江牛1頭を仕入れて、それを捌いてお店に出しているとのこと。
関西に限らずこのようにお店が捌いているお肉屋さんは少ないそうです。(大方のお店は食肉加工業者から欲しい部位のみ仕入れているそうです。)
この日食したのは牛丼の大盛り。年に一度くらいしか牛肉を口にしない私は牛肉の味は詳しくないのですが、この近江牛の味は絶品でした。’牛肉がおいしいとはこの事を言うのだ’と納得しました。
ご主人や奥さんからこのお店と近江八幡の町との係わりの話などをお聞きし、楽しいお昼ご飯のひと時を過ごしました。
近江八幡市街で訪れた場所は、近江商人の守護神である「日牟禮八幡宮」、手こぎの和舟でめぐることが出来る「八幡堀」(寒いので舟に乗船せず)、近江八幡の歴史を展示している「郷土資料館」、「歴史民俗資料館」でした。
「郷土資料館」、「歴史民俗資料館」は、朝鮮通信使が通った京街道沿いにあり、近辺の街並みは昔のたたずまいを残した景観でした。
近江商人の心得としてよく知られているいるのは「三方よし」ですが、「歴史民俗資料館」には、近江商人が代々伝えた「家訓」が展示されています。今では、「社訓」「社是」が一般的となっていますが、最近報道される不祥事を聞くと社長を含め社員にどれだけ浸透しているのか疑問を感じ、近江商人達はこの「家訓」をどのように伝えたのかを思いながら読んでいました。。

近江八幡を後にして、新大阪駅に戻り駅近くの居酒屋にて、いつものごとく笑いあり、涙ありの忘年会となりお開きとなりました。

去稚敬天熟 事務局長
吉川貴志

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