第10回(令和4年第2回)山坂達者講座【伊吹山夜間登山と彦根城探訪】
1日目 8月6日(土)
16:05発JR新大阪駅(新快速・長浜行) → 17:41着JR近江長岡駅17:50発(バス) → 18:04着伊吹登山口バス停 18:25登山口出発 → 21:50伊吹山頂上
2日目 8月7日(日)
6:00伊吹山頂上出発 → 8:40着伊吹登山口バス停9:27発 → 9:41着JR近江長岡駅10:01発 → 10:25着JR彦根駅 → 【彦根城】
令和元年8月24日夏季山坂達者講座に続き、令和4年8月6日伊吹山夜間登山を行った。メンバーは、前回と同じ、吉川事務局長、樋浦塾生、三木塾長の3名である。電車とバスを乗り継ぎ、午後6時25分頃登山口を出発。頂上までの間に、出会ったのはトレイルランニングの一人だけであった。私は、3回目の夜間登山である。1回目は約10年前、当時は、ヘッドランプが列をなしており、頂上は賑わっていた。前回については、当塾ホームページの「活動の紹介」「第8回 令和元年夏季 山坂達者講座の記録―伊吹山夜間登山・関ケ原探索・醒ヶ井名水探訪―」に掲載している。
真っ暗闇の中をヘッドランプの明かりを頼りに登って行く。眼が疲れる。今までになく、頂上までの道のりが長く感じられる。この2年間で体力が随分落ちたせいかも知れない。今回も頂上で、野宿。またしても、就寝直後に雨が降り出し、シュラフカバーとカッパで身体を保護するが、寒さを防ぐことはできず、コンクリートに敷いただけのツェルトも全く役に立たなかった。夜明け前に雨は止んだが、睡眠は僅か。早朝、出発の準備をしていると、登山客が少なからず、登って来ている。車で来て、夜明け前から登るのが最近の夏の伊吹山登山の常識なのであろう。都会の暑さから逃れ、夜景を眼下に、自然の中で一夜を過ごす楽しみは程遠いものとなった。下山は、雨で滑り易くなっているので、慎重に降る。下山後は、彦根城を観光して、瀬田の温泉でゆったりと過ごした。伊吹山登山で疲れを感じたのは初めてであった。夜間登山は、今回を以て卒業する。
【余談】
令和4年7月31日(日)戸隠の「高妻山」に登った。戸隠キャンプ場から日帰り登山のため、30リットルのザックを緩やかに背負い、「戸隠山」にも登る12時間の計画を立てた。弥勒新道を登り始めて1時間程経過したとき、今までに記憶がないくらいの汗が噴き出した。スポーツドリンクで身体の渇水状態を補う。この後、2度、3度と同様なことが繰り返された。すると、半ばに達する前に足が攣り、頂上に到達するまでに幾度となく足が攣った。下山も頻繁に足が攣り、もはや「戸隠山」どころではない。地図上の標準時間25分のところを1時間10分も掛かってしまった。不動避難小屋の前で、塩の付いた乾燥梅干しを口に頬張り給水した。すると、その後足が攣ることはなかった。結局、上りで脱水症状が起き、塩分が不足したことが考えられる。塩を置いていたマラソン大会を思い出した。これもまた、体力が低下していることが原因であろう。暑さに対する対応力、耐久力が不足していたことは否定できない。この登山で自分自身の山登り方改革をするきっかけとなった。最近、高齢者の滑落事故等救助を要請する事件が多発している。コロナ禍により、登山に必要な運動量が減り、年齢とともに体力が落ちているにもかかわらず、頭の中では、以前の体力のまま、これがその大きな要因である。
塾長三木一之