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活動の紹介

山坂達者講座

第13回(令和7年第1回)山坂達者講座【仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳】

今回の山坂達者講座は、2年前に私の確認不足で行けなかった、仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳へと赴いた。
去年はあいにくの雨で北アルプスの過酷な登山に挑んだが、今回は心配していた天気は崩れず、充実した登山を楽しむことができた。その山行の記録する。


参加メンバー:三木塾長、吉川局長、樋浦塾生
日程:2025/09/20(土)~2025/09/22(月)

【9月21日(日) 1日目】
05:47 長衛小屋
05:51 仙丈ヶ岳二合目登山口
06:22 北沢峠・長衛小屋分岐(二合目)
07:02 四合目
07:24 大滝ノ頭
07:48 六合目
08:32 小仙丈ヶ岳
09:10 仙丈小屋分岐
09:33 仙丈ヶ岳
10:24 大仙丈ヶ岳
11:00 仙丈ヶ岳
11:24 仙丈小屋
12:22 馬の背ヒュッテ
14:19 大平山荘
14:46 北沢峠
15:02 長衛小屋

【9月22日(月) 2日目】
05:18 長衛小屋
05:49 仙水小屋
06:22 仙水峠
07:45 駒津峰
09:33 甲斐駒ケ岳
10:31 六方石
10:53 駒津峰
11:44 双児山
13:12 北沢峠
13:22 長衛小屋


【補足】
・茅野駅のバス乗り場は、交番前のバス停から出発(乗車前に支払い:1,800円)
・仙流荘のバスは往復で買っておくと帰りに買わなくていいので楽(電子マネー支払いも可:1,150円)
・バスは増便もしているので、乗れない心配はないが、時間は遅くなるので早めに並んでおく
・長衛小屋のテント場は広めなので、時間が遅くても十分テントは張れる(1泊1,000円)
・仙流荘の温泉で日帰り入浴が可能

山行記録者:塾生 樋浦 優人


感想


塾生 樋浦優人

今回は、2年前に行けなかった念願の仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳に行ってきた。天気予報では曇りや雨がちらついていたが、1日目の夜の土砂降り以降、雨が降ることはなく、天気の良い中で登山を楽しんだ。
この日のために、ジムで鍛えてきたが、1日目の登りでその成果を実感できた。ずっと階段を登る練習をしてきただけあって、快調なペースで足がスルスル動く。いつもなら途中でゾンビみたいになっているが、そんなこともなく、頂上までたどり着くことができた。仙丈ヶ岳からの景色は圧巻で、去年雨で見れなかった分も合わて、とても感動した。やはり登山は天気の良い日にしないとただの修行になってしまうと、改めて実感した。だが、たまには過酷な修行も必要であり、そうした積み重ねでいざというときに対応ができる判断力や精神力が磨かれていくのだ。それが紡がれて、大きな感動を得ることができる。
が、成長を実感したのもつかの間、下りでバテにバテた。。登りの練習はしてきたが、下りは練習していなかったので、足への負担が大きくかかり、プルプル足を震わせながら下山した。登山は下山のほうが過酷だと思う。途中の山小屋でカレーを食べたり、下山後には小屋で売っていたビールを飲んだ。カレーもビールもとても美味しくて、頑張ってヘトヘトになったことがスパイスとなり、さらに美味しく感じる。
2日目は甲斐駒ヶ岳に登ったが、仙丈ヶ岳と比べるとまるで異なる山で、岩場が多く過酷な登山になった。ずーっと登り調子だったこともあり、かなり体力や筋力を使う。もともと摩利支天による予定だったが、とても間に合うような時間ではなかったので、寄るのは諦めた。甲斐駒ヶ岳からの景色もきれいで、昨日登った仙丈ヶ岳を見ると、あんなところによく登ったなーとしみじみと思う。
局長がテントを忘れるというハプニング以外は大きなハプニングは起こらず、充実した登山を楽しむことができた。
山は過酷でしんどい、まるで罰ゲームのように。けれど、それを乗り越えた先の感動は、成し遂げないとわからない。毎日ふかふかのベッドで寝て、ご飯が食べられる。そんなありふれた日常の有り難さを再確認させてくれる。山は色々なことを教えてくれる。それを糧に、山のように大きな人間へと成長していく。


塾長 三木一之

山は学問の宝庫!

登山一日目は、体調不良。登山二日目は、体力不足。今回リーダーの役割を果たすことができなかったことは大きな問題である。登山は、自己責任と言われるが、山坂達者講座の登山であればなおさらリーダーとしてのみならず、塾長の責任を免れることはできない。幸いにして、今回も事故なく、無事講座を終えることができたが、塾長としても問題であった。
この問題については、個人的に私自身が是正する。
この塾の特徴の一つでもある「山坂達者講座」は、正に、活きた学問であり、座学と一体化したものである。この講座を体得して始めて、座学が活きた学問となる。
それ故、事故なく修学することが絶対的要件である。
一方、座学においては、著作権侵害や論争等のトラブルの可能性を内在しており、代表者たる塾長が責任を負っている。
思えば、この8年間、大きな深い重いザックを担いで来た。この荷を担げるのは、私しかいない。
この塾は、私の思想と精神を根本としているが、「他者の意見を否定しない」というルールを大切にしている。現代社会で散見されるインターネット上の誹謗中傷は、外道であることは言うまでもなく、聞くに値しない。安易に、他者の意見に同調することなく、自分の意見を確り持ち、発言することが重要である。但し、「何を言ってもいいけれども、何でもありではない。(意味は深い)」このことを理解していることが前提である。
人の道は、遠けれど、人の一生は短い。
先哲は、志半ばで倒れたが、後世に、大きな財産を残した。
然しながら、現代人は、この財産を活かそうとせず、それどころか、財産が何たるかをも知ろうともしない。この現代の流れに抗うように、人の道を求め、人の本性(ほんせい)、人の本質を探究し、忘れつつある日本精神を呼び戻し、真の学問を行うことが如何に心身をすり減らすかを痛感する。
他に類を見ない、純粋に真の学問を行う塾を継続して来たことを誇りに思う。
重厚かつ崇高な荷を降ろす日は近い。
尚、本合宿の山行文は、情報サイトnote「三木仁平」に投稿中の「20年ぶりの仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳は、碧かった。(登山1日目)」及び「20年ぶりの仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳は、碧かった。(登山2日目)」に掲載しており、下記のURLにアクセスしてください。
https://note.com/mikijinpei

きれいな線でできている山は存在しない。
稜線は、一本の線でできていない。
岩石でゴツゴツとしていたり、枝が四方八方に伸びている木々で覆われている。
どんな目で見たら、そんな単調な線で山を描けるのか。
人間もそうだろう。
一本の線で描けたら、つまらない。


局長 吉川貴志

(仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳をゆく)

今年の山坂達者講座は、猛暑の夏から秋へ移る時期と重なり、秋雨前線の影響で1日目から2日目の午前中迄小雨が降り続いたが、その後は秋らしい澄んだ空と爽やかな気候で行われた。
私は、山登りは登ることだけでなく、準備の時、その時の天候、雨や寒暖に対応した服装や、食料、水、非常時の食料も想像しそろえていく。現在の生活から非日常の世界へ入っていく準備である。これも楽しみの一つである。
出発の朝は最寄駅から特急くろしおに乗車し新大阪まで約1時間。車窓からほんのり明るくなって来た景色を眺め今日から3日間の事を想いながら朝食のおにぎりをほうばる。殆どの駅を通過し大阪市内に入り、通勤時に利用する天王寺駅ホームは、まだ時間が早いので人影はまばらである。列車は環状線に入り2年半前に新しくできたうめきたの大阪駅を経由し新大阪に到着した。新大阪駅で塾長と塾生の2名と合流し、電車とバスを乗り継いでテント場とした長衛小屋へ向かい約7時間で到着。テントを設営しこの日は移動のみで翌日から2日間の山歩きにそなえた。
南アルプスは以前から訪れたかった場所ですごく楽しみにしていた。1日目は、雄大な山容の南アルプスを象徴する山の1つである仙丈ケ岳の山頂を目指した。今年の6月末に腰を痛め8月末までトレーニングが出来なく、この約1か月間で体力はある程度回復出来たが完全ではなく、歩き始めてから1時間30分程ほどで足がだるくなって来る。先頭から少しずつ離れてくるが距離を取り戻すことが出来ない。


登る途中で見える山頂までの景色は雄大でまだまだ距離があると思いながら、振り返ると谷を隔てて明日登る甲斐駒ヶ岳が雲海の合間から顔をのぞかせてきた。こちらは切り立った山でまったく異なる山容である。日本は地形が複雑で全国で色々な山容があるがここは特徴的な山が隣り合っていた。
休憩場所で先頭の人に何とか追いつくことが出来たが、歩き出すまた離れていく。これを繰り返しなんとか山頂に辿り着いた。苦しい時でも、休みながら、ゆっくり一歩一歩進んでくと目的地に達する。体調の準備不足もあったがそれを思いながら歩いた。
山頂付近からは北岳とその向こうに富士山が見え、やはり富士山はどこから見ても綺麗で何故か感動する。この後、大仙丈ケ岳へ行く予定であったが私は明日登るときの体調の事を考えここまでとした。
下山は沢沿い下り、登りとまったく違う岩場の道である。沢を流れ落ちる水の音が心地よく、目に映る沢沿いの崖から落ちる滝の水の流れと相まって、一層涼しさを感じさせてくれ苦しかった登りを忘れさせてくれる。

ここちよい足の張りを感じテント場に到着し1日目が終わった。
2日目は昨日仙丈ケ岳への登り道で見た甲斐駒ヶ岳である。20分ほど森林地帯を歩きそこを抜けると山から転げ落ちた岩が積みあがった急斜面の岩場が現れた。その岩の上を淵に沿って20分ほど歩き仙水峠に到着。ここから斜面へ向かって急な登りが始まる。岩がむき出しの場所が多く昨日と違う足の筋肉を使って登る感覚である。途中休憩を取り1時間少しで6合目の駒津峰に到着した。高さの有る岩場を登ったことで腰への負担が大きかったようで、途中からずしんとした重みを感じていた。無理をすれば山頂まで行けそうであったが更に急な登りとなること、また、山での無理は重大な事故に繋がるので体調を考えここで2名と分れ引き返すことにした。

戻りの段差のある下りで腰への負担が更に大きくなり、途中3度ストレッチを行いなんとか長衛小屋に到着した。甲斐駒ヶ岳山頂まで行った2名が到着した後、帰途に就きバス、電車を乗り継ぎ無事に新大阪駅に到着した。異なる山容の山を登り充実した3日間を過ごすことが出来た。
さて、今回大失態をやらかしてしまった。登山計画書にテントは個人で用意することが記載されていたにもかかわらず、例年とおり3名で1つのテントを使用すると思い込み、用意をしていなかった。新大阪に集合した時に分かったが既に遅し。続行が無理と判断し帰ろうとしたが、塾長から「テント内は狭くなるが2名で使用することが出来る」と言って頂き帰ることなく続けることができた。困難な状況となった時にどのように対応するのか。塾での学びを実践させて頂いた。ただ、不注意により塾長、塾生は迷惑をかけてしまうことになったことは変わらない。
私は思い込みが過ぎるきらいがあり、以前講座でこれを直すことを発言したがまったく出来ていない。「思い込み」は「頑固」にも通ずる。すでに「頑固」になる年齢に突入しているので改めて肝に銘じておく。

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